聴講レポート『伝わるブラッシング指導』6期3日目

 
 

3回目のテンダースペース午前中は、岡村乃里恵先生による「伝わるブラッシング指導」をテーマにお話頂きました。

 

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どうして?がなるほど!と納得

毎日患者様へブラッシング指導をしてますが、

“どうして伝わらないの?” “どうして伝えたことをしてくれないの?”

というその “どうして?” が “なるほど!” と納得、そして明日からすぐ実践できるようなお話と歯科衛生士として必要な見る力、ブラッシング指導していく上で大切な商品知識を学びながら、岡村先生の臨床であったエピソードを交えて聞き驚きと笑顔になるお話で楽しく学べました。

 

 

 

講義概要

 ブラッシング指導とは、プラークの取り方を伝える(技術を伝える)ことと、患者様の気持ちを引き出すことです。

私自身、技術をお伝えするのにいつも必死でしたが、『やり方』をお伝えする前にまず大切なことが

『あり方』であること、そこにスポットを当てての講義でした。

 

今回の講義は

 

~TBI上手になるために~

1.まずは聞いてみよう

2.患者様の意識を見極めよう

3.見るチカラを育てよう

4.知識を育てよう

5.伝えるチカラを育てよう

 

以下5項目でお話頂きました。

 

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スキルアップのための5つのステップ

 

 

1.まずは聞いてみよう

患者様へ質問して、患者様のニーズ(こだわり)、生活習慣を知ることが大切です。

例えば、「今使われてる歯ブラシはなぜ選ばれたのですか?」患者様それぞれに答えは違ってきます。「使いやすいから、、心地良いから」その歯ブラシを選んだ理由があります。患者様のことを知り、その答えにまずは私達歯科衛生士は否定せず、共感することからはじめます。そこから口腔内の状態、歯ブラシをすることの大切さを知って頂くためにお話していきます。

 

 

2.患者様の意識を見極めよう

患者様の今の意識はどの程度なのかを知る必要があります。

患者様からすれば歯科衛生士がいきなり熱く語っても温度差があると鬱陶しくも感じるかもしれません。

そこで「お困りごとはないですか?」など患者様が今気になってるところからお伝えして導入に繋げていきます。

ここで、患者様に歯ブラシを上手になって頂くために3つのステップに分けて考えていきます。

 

①やる気、スイッチON期

②トレーニング期

③持続期

 

そのステップごとに声かけや伝え方が変わります。

どのステップでも患者様が「へぇ そうなんだ」と納得してもらった瞬間から行動は変わっていきます。

納得してもらうためには歯科衛生士の知識(見るチカラ・商品知識)が必要です。

 

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3.見るチカラを育てよう

プラークリテンションファクター、歯のかたち、歯肉のかたち.色、その他唾液量などの見極めができるようになることが重要です。

 

口腔内だけではなく、この人はどんな人なんだろう?

“反応が薄い人だから=やりにくい人” と決めつけを自分でしてしまうのではなく、患者様に対して前向きに興味を持つことが、伝わるTBIのはじまりです。

 

 

4.知識を育てよう

歯ブラシの構造、特徴、歯ブラシの毛の長さと種類、密度など商品知識を学びました。

例えば、台座には「スクエア型・先細型・オーバル型」の3つのタイプがあり、オーバル型ではコンパクト歯ブラシに多い形で、全顎磨きには根気が必要なので性格がせっかちであったり、大雑把な人には不向きです。

他にも、毛束の密度では、密毛タイプは、プラークを絡め取る能力に優れていることから歯肉炎の患者様に優れています。疎毛タイプは、歯間部に入り込みやすく、突っ込み磨きにも向いていることから骨吸収のある患者様、補綴物が入ってる患者様に優れてます。

 

 

5.伝えるチカラを育てよう

伝えるコツは…

・ワンポイントから始めること

・シンプルに話すなど…

一気にたくさんお伝えするのではなく、1つずつお伝えし、毎回確認し、前回見た時の口腔内と今の状態を比べて少しの変化を認めることです。そして、1度お伝えしたことも何度も繰り返しお伝えしていくことも大切です。

 

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大切なのは寄り添うこと

岡村先生の思うブラッシング指導とは、コミニケーションであり、自分自身の成長、そして患者様の健康観を変えることだとお話し頂きました。

 

私はこの講義を聞いて次の日から1人1人の患者様のことに対してさらに興味を持ちたくさんの質問をしてます。

そこから変化がありました。お会いする回数重ねるごとに患者様から笑顔が増え、患者様のほうから「前言ってたところ汚れ取れてる?」って言ってきてくださったり、積極的にブラッシングをしてくださる方や「いつも言ってくれるから頑張れそう!やってみるな!」と前向きな声も頂けます。

私は実はTBIが苦手でした。”伝わらないなぁ~” と気持ちがあったからますます伝わらない。

しかし、岡村先生のお話を聞いて、自分の気持ちの面や患者様とのコミニケーションの取り方を学び実践にしてから “患者様のことが知りたい!” 、そして一緒に変化を喜べる日々にワクワクした気持ちになってます。

自分自身のこれからの課題やブラッシング指導の奥深さを学べました。

貴重な講義をありがとうございました。

5期生 大上 佳純